刷毛・ローラーで軽トラを全塗装3

前回の続き、軽トラ前半分の塗装を行う日がやって来た。

時間が空いてだいぶ走ってしまったのでボディ表面の汚れを落とし、ヘッドライトなど外して手早く塗装準備ができあがった。
この塗装にこぎつけるまでライトなどの分解は3回行っており短時間で準備することが出来た。
前回同様、ペンキを希釈して塗り進める。
塗り残しなどもあるのでキャビン部分は3回重ね塗りをした。
ガラス窓のマスキングを外し乾くまでボディを眺める。
時間も無いので手で触って塗装面が荒れない程度まで乾いたらライトやバンパーなどを元に戻していく。
戻したウインカーなどが正しく点灯するかのチェックも忘れてはいけない。

軽トラの外板塗装完了!

色が違うだけなのに車の印象がまるで違う!
特別な設備(ガンやコンプレッサー、塗装ブース)いらなく、塗料も1万円以下。刷毛や消耗品を買っても2万円でおつりがきます。
これで自分の車の色が変わるのだから安い!そして苦労して塗ったので愛着がもれなく上がります。
今回私は4Kgのペンキで「荷台床部分以外」全て塗りましたが半分ちょっとの量しか使いませんでした。
余ったペンキは補修の時に使うので大切に保管して置きます。

素人の自分が手塗りで施工したにしては最高の仕上がりと自分では満足。
軽トラなのに艶消しのグレーで見た目の威圧感が増したような気がしました。
完全に塗装が乾くと塗装面は十分な硬さになり、給油口付近などはガソリンの吹きこぼれがあるのですがペンキが溶けたりすることも無く完璧な状態でした。

刷毛・ローラーで軽トラを全塗装2

塗装日当日

朝早くから実家のガレージを占拠し塗装の下準備に入る。
まずはボディにサンドペーパーで足付けをする。表面をザラザラにしないと塗料がうまく塗れないのでこの工程はかなり重要です。
元の色を落とすまでこすらなくても良いがまんべんなくペーパーをかけるのはかなりの時間がかかった。

軽トラは人の乗るキャビン部分と荷台のあおり外側部分だけ塗装するので表面積的には普通乗用車の半分くらいの手間で終わると思っていた。
ライトや荷台あおり部分を分解しながらどんどんペーパーをかける。
気付けば夕方であたりは暗く気温も下がり寒くなる。
まさかの下準備で全工程の半分、丸1日を使い果たしてしまった。
当初の計画とだいぶ違って下準備にものすごく時間がかかる事がこの時初めて解る。
下準備が完了したが軽トラはバラバラ。乗って帰ることが出来ないのでガレージに放置する。

次の日の早朝から作業再開
前日に軽トラの外装をペーパーで磨き倒したので全身が筋肉痛に襲われていた。
ある程度ペンキの飛散を防ぐ用にマスキングをして塗装開始。
ラッカーシンナーで1.5倍に希釈してローラーでボディーの表面を塗っていく。
ガレージや屋根の塗装経験はあるのだが車のボディに手塗りは初めて。
ムラになるんじゃないか?と気にしながら塗り進めたが外板パネル1面塗り終えた時点でその心配は消えた。
3分艶という事で乾くと刷毛目やローラーでの塗り後はほとんど目立たなく思ったより綺麗な塗装面が出来上がった。

「おもしろい!」

そこからはどんどん塗り進めていった。
ボディの色がくすんで艶のない白から戦闘機の艶消しグレーに代わっていく。
細かい部分は刷毛で、広い面積はローラーで塗る。
どんな方向で塗っても綺麗に塗れるので細かいことを考えずに簡単に出来る。
軽トラの後ろ半分、荷台の外側を塗り終えたところで日没。この日の作業は終了となった。
翌日通勤で軽トラを使用するので元通りに組上げ走れる状態にして実家の作業場を後にした。
一晩たって出勤前に乾燥した塗装面をみて確信した。

「これは簡単で面白い!」
次の休暇まで前半分白後ろ半分グレーの縦ツートンカラーの状態で走ることになるが乗ってしまえば見えないのであまり気にならなかった。

刷毛・ローラーで軽トラを全塗装1

ボディの錆びや傷が酷い。しかし、綺麗にしてしまうと折角のくたびれた感じの「味」が無くなっていますので
錆びだけを封じる為にタッチアップペンで隠そうとしたが錆びの範囲が広大であったため別の方法を考えていた。
そこでホームセンターに行き塗料コーナーを物色していると錆びを防ぐペンキが売っていた。
ガレージや屋根などの金属に塗る防腐効果のあるペンキである。
車も同じ金属だから大丈夫かも・・・と思いペンキの種類を調べ始める。
ボディに塗るのは錆び隠しの為に防腐成分配合のトタン用ペンキで決定。
方針も決まりどこのメーカーのペンキを塗るか吟味している時にたまたますごい会社を見つける。
「刷毛・ローラーで車を全塗装」

株式会社タカラ塗料

衝撃だった。
スプレーを使わずに車を全塗装するという固定概念を覆すこの技。
どうせトラックだから気軽に遊び感覚でボディーの色替えができれば面白いと思った。
それからは「どの色」で塗るかを考え塗料色の見本を眺めること半月。
派手な色でも面白いが恥ずかしいので「地味な色で目立つ」をコンセプトに色を探しました。
仲間とも吟味した結果、戦闘機の色がいいのではないかという事になった。

raf_f-15e_strike_eagle_iraq_2004

F-15E ストライクイーグル
色味は決まったがその色を調合してもらうために色の番号を把握する必要があった。
軍事戦闘機の色など簡単にわかるものではない。
タカラ塗料では調色も行ってくれるそうだが色見本となる戦闘機の外板の部品が無い。
スケールモデルなどのサイト記事などでしらべた結果
日塗工番号で65-40Bという色が近似色であることが判明した。
そこでタカラ塗料さんに65-40Bの色のラッカーペンキを4Kg発注した。
艶具合も選べるらしく3分艶(タマゴの殻位)で調色してもらうことにした。
塗料が来る間ホームセンターに行き、刷毛やローラー、マスキングテープ、バケツ、サンドペーパーに希釈用ラッカーシンナーなど塗装用のグッズを購入。
どうせボディーすべて塗るのだからと思い、錆びで大穴が開いたフェンダー部分の補修も行った。

ヤスリをかけ錆びを落とし脱脂をしたのち穴の開いている部分にアルミテープを貼り
パテを盛り付け形を形成した。
乾燥後サンドペーパーで形を整え塗装前の下準備を完了させていた。
季節は10月中旬、北海道ではもう気温が落ち冷え込むのが早いので夕方になると外での作業は厳しい季候となっていた。
そして、タカラ塗料からペンキが届き、準備万端で2連休のある日を作業の日に決めた。
塗ったら最後、乾燥するまで車は使えなくなるのでなんとか2日で塗り上げるしかないと思ったからだ。