結局のところの原因
カチャカチャ音がどこから出ていたか?
R06Aエンジンはピストンの側面に樹脂のコーティングがされています。
それが剥がれてシリンダ内で潤滑不足を起こしピストンが首振りをお越し
異音がするのが原因でした。
現在ピストンは対策品になっているので部品番号が違います。
潤滑効率を上げるために樹脂のコーティングをする技術なのに
そのコーティングの精度に問題があったのか、経年劣化で剥がれてしまい、シリンダー内で
ピストンがカタカタ踊り、ポート内部にキズを付けているというのが分解したエンジン内部を見たときの状態でした。
異音の原因は分かりました。
そして、エンジンの腰下をまるごと交換したので異音は完全に無くなりました。
R06Aの他車種でリコールになっている「スラストベアリング」もクランクごと
交換になり対策品になりました。
エンジンの半分より下側が全部新品に。
一方、自分が異音の原因としてにらんでいたバルブまわりですが、検査の結果
まったく問題なし。
その他部品もエンジン分解時にチェックしてもらいました。
唯一交換を勧められたのは冷却水のホース。
錆がひどかったようです。
部品代だけで交換できました。
この修理ついでにウォーターポンプや消耗品もゴッソリ交換しようと企んだのですが
整備士の方から「まだ交換時期じゃないです。必要ないですよ」という回答でした。
まだ使える部品も「お客に言われたら何でも交換してしまう」売上重視のディーラー整備士もいますが
今回担当してくれた整備士の方は車好きのホンモノの整備士でした。
信用できて頼りになる最高の整備士です。
そんな整備士のもう一つの助言が「マフラーが錆びてます」でした。
「バラシて戻すのは可能だが錆びの状況からすぐに排気漏れになる」とのこと。
困った。
これはエンジンの異音とは関係ないところなので実費コースでした。
マフラー交換なると費用は部品代だけで5~6万円はかかることろ。
しかもエンジン分解中にマフラーを用意しないと工賃が別途発生します。
社外の同じマフラーを購入できたとしても、手元に取り寄せるには時間が掛ってしまいます。
悩ましい。
そして思い出したのが
このエブリイを購入したときに新車外しのノーマルマフラーが付いてきたということ。
倉庫にしまっておいてたのを出してきて修理中の工場に持ち込み代わりに付けてもらうことにしました。
もちろん脱着工賃はエンジン修理の範囲内なのでサービスで施工してもらえました。
数々のラッキーを経てエンジンの修理を終えて
20日以上ぶりに自分の17エブリイワゴンと対面しました。エンジン音はすごく静か!
マフラーがノーマルなのでものすごく静か!
排気の出口の見た目がちょっとアレですが静かなアイドリングの快適なこと!
実際に運転してすぐ分かったのは「低速トルクが太い!」
さすがノーマルマフラーです。
そして1週間乗って一番驚いたのは燃費です。
いままでオイル交換直後に長距離走ってもリッター10Kmの燃費は行かなかったのですが
街乗りで12Km越えてくるというスゴさ。
今まで何だったのよ。
音が静かで燃費もいいので、今のエブリイの使い勝手に合致しているのも気に入ってるところです。
遠くまで走って車中泊ポイントに夜中到着することもあるのですが
マフラー音が大きいので近隣の車への迷惑が気になったりしていました。
ノーマルのエブリイを知らずにここまで来たので改めて素性のいい車なんだと実感しました。
さてさて、異音がなぜ起こったかなのですが
ユーザーの乗り方で症状が出るのは考えにくいと思います。
寒冷地でこの症例が多いらしく、もしかしたら極寒の気温がなにかの要因になっているのかもしれません。
私の異音エンジンの部品は調査されデータがディーラーからメーカーへ伝わるそうです。
同じ症状の方の原因解決の手助けになればいいなぁと思います。
動画では交換した全部品の部品番号も公開しておりますのでぜひ。
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